2022年度 理事長所信・基本理念・基本方針・基本計画
2022年度 理事長所信・基本理念・基本方針・基本計画・職務分掌
一般社団法人 鎌ケ谷青年会議所
第46代理事長 佐々木 純
【はじめに】
我々鎌ケ谷青年会議所の活動する鎌ケ谷市は1971年に県下24番目の市として誕生しました。その5 年後、明るい豊かな社会の実現に向け同じ志を持つものが集まり、全国で614番目に鎌ヶ谷青年会議所が誕生し、昨年は創立45周年という節目の年を迎えることが出来ました。受け継いできたバトンを次世代に引き継いでいくためにも、改めて諸先輩方の熱い志と伝統や歴史を継承しながら、その時代の変化に適応し前向きに挑戦する組織であることが必要不可欠であります。近年新型コロナウイルス感染症の影響により多くの人々の生活が一変し、青年会議所運動においても当たり前のように行っていたことが実施出来ず、改めて世の中は予測不能というのを目の当たりにしました。しかし、世の中はもともと予測不能なものであり、過去にも多くの苦難が立ちはだかった時に、悠然と立ち向かい乗り越えて進んできたからこそ今日があるのではないでしょうか。この大きな苦難を悲観的に捉えることなく、今だからこそできる新しい挑戦をし、メンバーの英知と勇気と情熱を結集させ、明るい未来への道筋を照らすことが重要です。変化の激しい社会情勢に屈せず、仲間とともに明るい豊かな社会の実現のために本年度も仲間と共に邁進していきます。
【未来に希望が持てる街づくり】
鎌ケ谷市は交通網が発達しており、首都近隣の住宅都市として発展してきました。豊かな農地や緑の環境をもち、梨の名産地としても全国にその名を知られています。市の発展に寄与できるよう、鎌ケ谷青年会議所としても様々な事業を行政と連携して開催してまいりました。これからも地域に必要とされる団体としてあり続けるために地域関係諸団体と協力し鎌ケ谷の良さを再確認できるような事業を行います。また、地域に必要とされるという抽象的な問いに対する一つの考え方として、全世界共通の目標であるSDGs(持続可能な開発目標)は優れた指標となります。本年度は全ての運動と事業にSDGsを結び付け力強く推進していきます。すべての運動のゴールの先にお年寄りから子どもまで、すべての人が支え合いながら、笑顔で安心して暮らせる街の実現を共に目指しましょう。
【故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)る】
急速な文明の発展や社会情勢の変化により社会のニーズも急激な変化しています。我々が地域に必要とされる団体であり続けるためには変化に対応し進化を遂げる必要があります。皆が能動的に参加できるようにデジタルツールを活かしつつ、高いモチベーションで参加でき、質の良い学びを得ることのできる新たな設営が重要です。この鎌ケ谷青年会議所の変化点を「今」と捉え、組織を円滑に機能させるためにも再度自身の組織のあり方や存在意義を見直し、熟知する必要があります。諸先輩方が紡いできた伝統と歴史を継承しつつ、新しい価値観を融合、発展させ、次世代に繋げていきます。
【情熱を伝播するために】
多くの団体がそれぞれ特色のある運動を展開しています。我々鎌ケ谷青年会議は45年という歴史を築いてきましたが、JCがどのような団体で、何を目的にどのような運動を展開しているのか。それを具体的に理解している市民がどれだけいるでしょうか。情報発信の多様化により受け手側が情報を選択する時代の中で、我々の運動のターゲットを絞り、届けたい人に最適な方法で発信する広報戦略が必要不可欠です。JC運動に限らずメンバーの社業にも活用できるような方法を模索し発信することで、様々な活動が鎌ケ谷青年会議所のブランディングに繋がり、団体としての存在価値を高め、会員拡大運動にも繋がります。様々な発信ツールを活用し、地域において必要とされる団体として認識されるようメンバー自身の意識向上を含めた情報発信の改革を行います。
【よりよく変わる】
私たちの青年会議所運動は「社会をよくする運動を通して、自分を成長させていく活動」です。つまり地域貢献だけの運動ではなく、自分を成長させる活動も並行することが重要です。私たちは、自身の大切に思う人たちや日々の仕事に感謝しながら、社会貢献という命題に向き合う中で、自己投資という要素を後回しにせず、社会課題を解決する運動に比例して、私たちの人としての成長が促進するものと確信しております。今までの価値観にとらわれて思考が停止し、同じことを繰り返していては、変化の激しい世の中についていくことが出来ません。今一度自分のあるべき姿を考え、時代に即した運動を展開し行動変容できるような機会を地域に提供し、地域とよりよく変わりましょう。
【未来につなげるバトン】
鎌ケ谷市では緑豊かな郷土を愛し、生涯を通して市民一人ひとりがスポーツに親しみ、心のふれあう人間性豊かなまちを築くため、平成3 年には「生涯スポーツ都市宣言」を宣言しました。しかし、近年インターネットやスマートフォンの普及、新型コロナウイルス等の影響もあり、体を動かす機会が減少し、地域の青少年と大人が触れ合う機会が少なくなりました。様々な社会の制約の中、不安が入り混じる時期ではありますが、どんなに文明が進んでいても、時を戻すことはできません。この変革の時代だからこそ、我々青年会議所が、改めて教育機関や行政や他団体と連携し青少年の気持ちを汲み取り自我を尊重しながら、社会性や地域のつながりなどを育み「生涯スポーツ都市宣言」を宣言している鎌ケ谷市に寄与できるような運動を展開してまいります。次世代を担う青少年はこの地域のたからです。 私たちも多くのことを青少年から学ぶことが出来ます。今だからこそできる運動を展開し、地域で子供たちを育てるという意識を広め、共に成長していきましょう。
【青年としての学び舎】
青年会議所は、出向というもう1つの活動の場があります。国際青年会議所をはじめ、全国に691ある各地青年会議所からの出向者で構成される日本青年会議所・地区協議会・ブロック協議会といった、より広い地域を対象とした組織があり、出向することで得られるさらなる自己成長の機会があります。新たな出会いだけではなく、各地の青年会議所活動とは違う学びを多く得ることが出来ます。出向で得られた経験や知識を鎌ケ谷青年会議所活動、社業に生かすことが出来ればよりよく変化し、成長していくことが出来ると私は信じています。年間を通してJC運動のスケールメリットを共に感じてもらう機会を提供することで、青年会議所の魅力を最大限に感じてもらい、その情熱や想いを新たな人財にバトンを繋ぎます。
【結びに】
何故、私達は青年会議所のメンバーとして活動をしているのでしょうか。詩人で書家の相田みつを氏の作品に「幸せはいつも自分の心が決める」という詩があります。幸せとは、自分の心の持ちようであるなら、私たちは何に対して幸せを感じるのでしょうか。自分だけの幸せは本当の幸せと言えるのでしょうか。改めて考えると、自分の周りの人の幸せが自分の幸せと、そう思えるのが、人間としての本当の幸せであると私は信じています。身近な人たちの喜ぶ姿、社業で出会ったお客様の笑顔、普段の何気ない日常での笑顔の積み重ねが、自らの幸せに繋がることだと思います。支えてくれる人たち、与えられる機会に感謝し、自らが充足感を持って活動し、その魅力を発信していくことで、共に活動していく仲間が増えるきっかけに繋がると私は信じています。すべての出会いに感謝し、共に成長していきましょう。
《スローガン》
一期一会
~新しい価値観を受け入れ、共に進もう~
《基本理念》
一人ひとりが輝き、共に持続可能な鎌ケ谷の創造
《基本方針》
・青年会議所の価値を再認識し共感の和を広げる運動を展開
・持続可能な組織運営を行い次の時代へ繋ぐ活動を展開
・ニューノーマルの世界を先駆けるオンライン環境の推進
・デジタルツールを活用し運営力向上と組織基盤の強化
《基本計画》
◇次世代に繋がる会員拡大
◇新入会員に対し、メンバー全員でのフォローアップ
◇市内関係諸団体との連携強化、共同事業の実施
◇会員一人ひとりの自己成長につながる研修及び事業の実施
◇時代に即したツールを活用し情報発信
◇50周年へむけた意識の発動